祖母から譲り受けた築七十年の家を、アトリエに改装しました。ここは住まいであり、絵を描くインスピレーションの源です。
家は山の麓、静かな小川と公園のすぐそばにあります。その一角、いちばん静かな一室に和紙を貼りました。障子越しの光が紙に反射して、部屋そのものがやわらかく光ります。作品を掛けるのに、これ以上の壁を思いつきませんでした。
大きな美術館ではありません。ひとつの部屋と、ひとつの庭。それだけの場所です。
毎朝、公園へ散歩に出かけます。野の花や草が成長し、変化していく様子を観察するためです。庭は広く、四季折々にさまざまな野の花や草が咲いています。庭では野菜や果樹を育て、鶏を飼っています。
身の回りの花や植物が大好きです。ありふれたものでありながら、生命力に満ち溢れていて、それがわたしのインスピレーションの源です。こうした気持ちを布や絵画に表現し、みなさんにも自然の美しさを感じていただければ幸いです。
黒猫のふうと、夫と暮らしています。昨年の暮れに子どもが生まれ、家はさらに賑やかになりました。シンプルな生活ですが、とても充実しています。
フォトグラファー。1992年、鹿児島県出身。幼少期を台湾とシンガポールで過ごし、2015年より写真を撮り始める。
福岡と東京を拠点に、北部九州を中心に活動。福岡県内の撮影スタジオで経験を積み、現在は広告、アパレル、エディトリアルを中心に、プロダクトや人物など幅広い撮影を手がける。2022年より、依頼撮影と並行して個人作品の制作と発表を続けている。